Excelマクロ「RedFrame」の概要

このマクロは、Excelのワークシート上で現在選択されているセル範囲の周りに赤い枠を作成します。重要なデータを強調したい場合や、セル範囲を目立たせたい場合に便利です。

コード

Sub RedFrame()
    ' RedFrame Macro
    ' Keyboard Shortcut: Ctrl+Shift+R

    ActiveSheet.Shapes.AddShape(msoShapeFrame, Selection.Left, Selection.Top, Selection.Width, Selection.Height).Select

    With Selection.ShapeRange.Line
        .Visible = msoTrue
        .ForeColor.RGB = RGB(255, 0, 0) ' 線の色を赤に設定
        .Transparency = 0 ' 線の透過率を0に設定（不透明）
    End With

    With Selection.ShapeRange.Fill
        .Visible = msoTrue
        .ForeColor.RGB = RGB(255, 0, 0) ' 塗りつぶしの色を赤に設定（塗りつぶし有効の場合）
        .Transparency = 0 ' 塗りつぶしの透過率を0に設定（不透明）
        .Solid ' 塗りつぶしを単色に設定
    End With

    ' 調整値を設定（具体的な形状の微調整）
    Selection.ShapeRange.Adjustments.Item(1) = 0.02373
    Selection.ShapeRange.Adjustments.Item(2) = 0.01107
End Sub
  

コードの説明

1. マクロの概要

このマクロは、選択されているセル範囲を基に赤い枠を作成します。Excelの操作を簡略化し、視覚的に目立たせるための便利なツールです。キーボードショートカット「Ctrl+Shift+R」で実行できます。

2. 主要なコードの動作

• ActiveSheet.Shapes.AddShape: 選択されたセル範囲の位置とサイズを基に、フレーム（図形）を追加します。
• 枠線の設定 (With Selection.ShapeRange.Line): 枠線の表示を有効にし、赤色 (RGB: 255, 0, 0) を適用します。透過率はゼロ（完全に不透明）です。
• 塗りつぶしの設定 (With Selection.ShapeRange.Fill): 枠の内側に塗りつぶし色を適用します。同様に赤色を指定し、透過率をゼロにしています。
• 調整値 (Adjustments.Item): フレームの形状を微調整します。この設定により、特定の形状や配置のずれを補正します。

3. 利用シーン

このマクロは以下のような場面で活用できます:

• ワークシート上で重要なデータを視覚的に強調したい場合。
• 特定のセル範囲を枠で囲み、目印として使いたい場合。

4. 注意点

以下の点に注意してください:

• セル範囲を選択していない状態でマクロを実行するとエラーになる可能性があります。実行前に必ずセル範囲を選択してください。
• フレームの位置やサイズは、選択されたセル範囲に基づきます。

Excelマクロ「changeBG」の概要

このマクロは、Excelのワークシートで選択されたセルの背景色を切り替えるものです。背景色が黄色（コード: 65535）の場合は背景色をなしに、それ以外の場合は黄色に設定します。キーボードショートカット「Ctrl+Shift+H」で実行可能です。

コード

Sub changeBG()
    ' changeBG Macro
    ' Keyboard Shortcut: Ctrl+Shift+H

    Dim selectCell As Range
    ' 選択範囲をselectCellに入れる
    Set selectCell = Selection

    If selectCell.Interior.Color = 65535 Then
        ' 背景色なし
        With Selection.Interior
            .Pattern = xlNone
            .TintAndShade = 0
            .PatternTintAndShade = 0
        End With
    Else
        ' 背景色黄色
        With Selection.Interior
            .Pattern = xlSolid
            .PatternColorIndex = xlAutomatic
            .Color = 65535
            .TintAndShade = 0
            .PatternTintAndShade = 0
        End With
    End If
End Sub
  

コードの説明

1. マクロの概要

選択されたセルの背景色をトグルで変更します。既に黄色の場合は背景色を消去し、そうでない場合は黄色に設定します。操作を簡素化する便利なツールです。

2. 主要なコードの動作

• Dim selectCell As Range: 現在選択されているセル範囲を変数 selectCell に格納します。
• If selectCell.Interior.Color = 65535 Then: セルの背景色が黄色 (65535) であるかを判定します。
• 背景色を消去: 背景色を削除するために .Pattern = xlNone を使用します。
• 背景色を黄色に設定: 背景色を黄色 (65535) に設定します。

3. 利用シーン

このマクロは以下のような場面で役立ちます:

• 重要なセルを視覚的に強調したり、目印をつけたりする場合。
• 背景色のオン・オフを簡単に切り替えたい場合。

4. 注意点

以下の点に注意してください:

• 複数のセルを選択している場合は、最初のセルが基準になります。
• 黄色以外の色を利用したい場合は、コード内の .Color = 65535 を変更してください。

Excelマクロ「commentView」の概要

このマクロは、Excelのワークシート上にコメントビュー（吹き出し）を作成し、クリップボードの内容を表示するためのものです。コメントがない場合はデフォルトテキスト「XXXXXXXXXX」を表示します。キーボードショートカット「Ctrl+Shift+W」で実行可能です。

コード

Sub commentView()
    ' commentView Macro
    ' Keyboard Shortcut: Ctrl+Shift+W

    Dim clipBoardData As New DataObject
    ' 吹き出しの初期設定
    ActiveSheet.Shapes.AddShape(msoShapeLineCallout1, Selection.Left, Selection.Top, 213, 70).Select
    With Selection.ShapeRange.Fill
        .Visible = msoTrue
        .ForeColor.ObjectThemeColor = msoThemeColorBackground1
        .ForeColor.Brightness = 0
        .Transparency = 0
        .Solid
    End With

    ' エラーが起きてもスルーする
    On Error Resume Next
    ' クリップボードからDataObjectにデータを取得する
    clipBoardData.GetFromClipboard
    ' クリップボードの文字を表示する
    Selection.ShapeRange(1).TextFrame2.TextRange.Characters.Text = clipBoardData.GetText
    If Err.Number <> 0 Then
        ' エラー時にデフォルト文字列を表示する
        Selection.ShapeRange(1).TextFrame2.TextRange.Characters.Text = "XXXXXXXXXX"
    End If
    Err.Clear

    ' 吹き出しの設定の最終調整
    With Selection.ShapeRange(1).TextFrame2.TextRange.Characters.ParagraphFormat
        .Alignment = msoAlignCenter
    End With

    With Selection.ShapeRange(1).TextFrame2.TextRange.Characters.Font
        .NameComplexScript = "ＭＳ Ｐゴシック"
        .NameFarEast = "ＭＳ Ｐゴシック"
        .Name = "ＭＳ ゴシック"
        .ForeColor.ObjectThemeColor = msoThemeColorText1
        .ForeColor.TintAndShade = 0
        .ForeColor.Brightness = 0
        .Transparency = 0
        .Solid
        .ForeColor.RGB = RGB(0, 0, 0)
    End With

    ' 吹き出しの形状調整
    Selection.ShapeRange.Adjustments.Item(3) = -0.3307
    Selection.ShapeRange.Adjustments.Item(4) = -0.31291
End Sub
  

コードの説明

1. マクロの概要

このマクロは、セルの近くに吹き出しを挿入し、クリップボードのテキストを表示します。クリップボードにテキストがない場合は「XXXXXXXXXX」というデフォルトメッセージを表示します。

2. 主要なコードの動作

• Dim clipBoardData As New DataObject: クリップボードのデータを取得するためのオブジェクトを初期化します。
• ActiveSheet.Shapes.AddShape: 吹き出しを選択セルの位置に追加します。
• With Selection.ShapeRange.Fill: 吹き出しの背景色や透明度を設定します。
• clipBoardData.GetFromClipboard: クリップボードからテキストを取得します。
• TextFrame2.TextRange.Characters.Text: クリップボードのテキストを吹き出しに表示します。エラーが発生した場合はデフォルトテキスト「XXXXXXXXXX」を設定します。
• ParagraphFormat: テキストの配置を中央揃えにします。
• Font: テキストフォントを「ＭＳ ゴシック」に設定し、色を黒にします。
• Adjustments.Item: 吹き出しの形状を微調整します。

3. 利用シーン

このマクロは以下のような場面で役立ちます:

• セルに関連するコメントを視覚的に追加したい場合。
• クリップボードの内容を手軽にセル近くに表示したい場合。

4. 注意点

以下の点に注意してください:

• クリップボードにテキストがない場合、デフォルト文字列「XXXXXXXXXX」が表示されます。
• 吹き出しの位置とサイズは固定値ですが、必要に応じて ActiveSheet.Shapes.AddShape の引数を調整してください。